2011年11月22日火曜日

米HP純利益91%減 8~10月期、リストラ費用かさむ

IT(情報技術)大手の米ヒューレット・パッカード(HP)が21日に発表した8~10月期決算は、売上高が前年同期比3%減の321億2200万ドル(約2兆4700億円)、純利益が同91%減の2億3900万ドルだった。パソコンなどの販売が落ち込み、独自基本ソフト(OS)を搭載した製品からの撤退に関わるリストラ費用もかさんだ。

 リストラ費用などを除いた実質1株利益は1.17ドル(前年同期は1.33ドル)となり、市場予想の1.13ドルを上回った。

 部門別売上高はパソコンが2%減の101億1800万ドル、サービスが2%増の92億8100万ドル、プリンターが10%減の63億2100万ドルだった。営業利益はパソコンやソフト部門では増えたが、二本柱であるサービスとプリンター部門はそれぞれ20%以上減少した。

 11~2012年1月期の実質1株利益は0.83~0.86ドル(前年同期は1.36ドル)になる見通しで、市場予想の1.11ドルを下回る。同日のアナリスト向け電話会見でメグ・ホイットマン最高経営責任者(CEO)は「11年10月通期は景気の先行きが不透明だった。12年10月通期も引き続き慎重な見方をしている」と述べた。


日経新聞