2010年1月16日土曜日

アジア開発銀行が中国に対し経済の過熱抑制に向け金融引き締めが必要との見解を発表

アジア開発銀行(ADB)は15日、中国経済が今年大きく成長するとの見方から、同国は経済の過熱を防ぐために金融政策の引き締めを検討すべきとの見解を示した。

中国人民銀行は12日に預金準備率の引き上げを発表。金融引き締めに向けた一歩を示している。

ADBは、中国の預金準備率引き上げ発表前に完了した調査で「中国ほど効果的かつ決然と危機に対応した国はない。世界経済が回復し、中国経済が今や大きく成長していることを踏まえると、政策スタンスの変更が必要になる可能性がある」と述べた。

また、人民元はおそらく過小評価されており、段階的な上昇が容認されるべきとの見方を示した。シンガポールが採用しているBBC制度(通貨バスケットと為替バンド、クローリングを組み合わせた制度)が一段と望ましい可能性もあるとした。

ADB
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