2010年6月7日月曜日

アスクルの11年5月期、3期ぶり営業増益

 アスクルの2011年5月期の連結営業利益は、77億~80億円程度と、10年5月期推定(70億円前後)に比べ1割強増えそうだ。3期ぶりの営業増益を見込む。主力のオフィス用品通販は生活用品分野が堅調で、好採算のオフィス家具なども回復基調にある。企業向けに手掛けている資材購買代行サービスの顧客層拡大や、業務効率の改善も寄与しそうだ。

 売上高は2000億円超と前期推定(1900億円程度)から約1割増える見通し。オフィス向け通販は顧客企業の経費削減で苦戦が続いていたが、足元では事務用品やオフィス家具を中心に回復傾向にある。大企業向けに展開してきた資材購買代行サービスは、今秋から中小企業向けも本格展開。個人向け通販も全面刷新し、全体で増収を見込む。

 業務統合システムなどの減価償却費が膨らむが、コストを削減し補う。

 10年5月期は売上高が従来予想(2030億円)を下回ったが、経費圧縮で営業利益はほぼ計画通りの70億円前後になったもようだ。

日経新聞
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