2010年11月9日火曜日

キヤノン、複合機でスキャンした文書をネットに保管

 キヤノンは9日、デジタル複合機でスキャンした文書データをパソコンを経由せずに直接インターネット上に保管できるソフトを12月中旬から無償で提供すると発表した。米グーグルの文書共有サービス「グーグル・ドキュメント」などを複合機から操作できるようになる。ネット経由でソフトを使えるクラウドサービスの用途が事務機の分野にも広がってきた。

 名称は「スキャンアンドプリント フォー イメージランナーアドバンス」。同ソフトを利用するには、キヤノンの複合機「イメージランナーアドバンス」とネットワーク環境が必要。米マイクロソフトの文書共有サービス「マイクロソフト シェアポイント オンライン」にも対応する。

 パソコンを経由せずに複合機の簡単なボタン操作で、クラウドサービス上に直接データを保管できるうえ、その保管データを複合機で印刷することも可能。紙文書を電子化するため、職場の関係者はクラウド上で情報を共有し、印刷コストの抑制にも生かせる。

 パソコンを備えていない環境でも複合機があれば、出先の事務所などでクラウド上の保管データを印刷できる。

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