2010年11月10日水曜日

キヤノン会長、産業機器で売上高1兆円目指すと表明

 キヤノンは10日、半導体・液晶露光装置や電子部品実装装置など産業機器事業で1兆円の連結売上高を目指す方針を明らかにした。太陽電池や有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)の製造装置や生産ロボットを新規事業として収益の柱に育てる考えだ。

 同日、都内で開いた技術展示会で御手洗冨士夫会長が明らかにした。

 産業機器事業だけの損益は公表していないが、2010年12月期の売上高は3500億~4千億円程度になるとみられる。1兆円達成の時期は明確にしなかった。

 キヤノンはファクトリーオートメーション(FA)機器を製造するNECマシナリー(現キヤノンマシナリー)や真空装置製造のアネルバ(現キヤノンアネルバ)を買収し、産業機器事業を強化してきた。開発中の人工知能を備えた生産用ロボットも産業機器事業の柱にしたい考えだ。御手洗会長は「既存装置の技術を独自の発想で組み替えていけば技術革新を起こせる」と強調した。

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