2010年11月12日金曜日

キヤノンMJ、蘭オセの高速デジタル印刷機販売へ

 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は10日、キヤノン化したオランダの事務機大手、オセの高速デジタル商業印刷機を2011年1月から販売すると発表した。オセ製品専任の直接販売組織を新設し、全国の大手企業や印刷会社に売り込む。今後も品ぞろえを拡充し、13年にオセ製品で100億円の売り上げを目指す。

 オセ買収後の日本での協業の第1弾となる。既に欧米では両社の製品を融通し合う販売協力を進めている。

 キヤノンMJが発売するのはインクジェット方式の高速カラー印刷機「カラーストリーム3500」。ロール状の用紙をセットして印刷する連帳方式で、A4換算で1分当たり1010枚を印刷できる。カタログや取扱説明書、販促パンフレットなどの大量印刷に適している。

 新設するオセ製品の直販組織は10人の体制。キヤノンMJのアフターサービス網も活用する。今後も高速デジタル印刷機の品ぞろえを増やす。来年には両社の共同開発品を製品化する見通しだ。

 キヤノンもデジタル商業印刷機を製品化しているが、いずれも中級機以下のクラスで、高速タイプの上位機種はなかった。品ぞろえの強化により、13年に商業印刷機事業の売上高を09年の2.5倍の500億円に引き上げる計画だ。

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