2010年11月18日木曜日

キヤノン、来年度の中国販売40%増へ

 キヤノンは2011年12月期の中国での販売計画を前期比40%増の30億ドル(約2500億円)程度に設定する。
 10年12月期には中国政府による内需拡大政策が奏功してデジタルカメラを筆頭に事務機器や医療機器の販売が前期を大きく上回っており、10月の国慶節休暇の大型商戦が好調だったことなどから、11年12月期には一層成長が見込めると判断した。同社は17年に中国で、100億ドル(約8300億円)の販売を目指す長期構想を掲げており、日米欧と並ぶ事業規模へ向けて拡大路線を進む。
 中国の販売会社、キヤノン中国の10年12月期は上海万博などの好影響もあって、売上高が前期比40%増の22億ドル(約1800億円)程度になりそうだ。一眼レフが同50%超伸びているほか、複写機・複合機やインクジェットプリンターなど主要製品が軒並み販売数量を大幅に増やしている。

日刊工業新聞