2010年12月28日火曜日

リコー、13年度に営業利益率10%へ

 リコーは次の中期経営計画で新規事業を育成して収益性を高め、2013年度に売上高に対する本業のもうけを示す営業利益率を10%(10年度見込みは4・2%)に引き上げる。プロダクション印刷(商業・企業内集中印刷)やプロジェクターのほか大判プリンターに参入するなど新たな事業を育て、高収益体質への回帰を図る。同社は11年度から新たな中期経営計画に入り、最終年度の13年度には売上高2兆3500億円(10年度見込み比16・3%増)、営業利益2350億円(同2・8倍)を目指す。
 「複写機・複合機やプリンターがコモディティーになってきた。生き残るために事業をサービス化する」(近藤史朗社長)方針で、印刷管理などのITサービスを重点分野と定める。
 安定して大量の印刷が見込めるプロダクション印刷に加えて、屋外広告などを印刷する大判プリンター市場へも自社製品で新規参入する計画だ。

日刊工業新聞