2011年4月8日金曜日

リコー、被災3工場がフル生産に

 リコーは7日、東日本大震災の影響で一部ラインを停止していた複合機などの3工場がフル生産に復帰すると発表した。被災した4工場のうち、宮城県にある消耗品のトナー製造ラインを除いて4月中旬までに通常稼働に戻る。

 東北リコー(宮城県柴田町)の複合機の全生産ラインが11日、同工場に基幹部品を供給する迫リコー(宮城県登米市)は8日にそれぞれフル生産に復帰する。大型デジタル印刷機を作るリコープリンティングシステムズ(茨城県ひたちなか市)は15日をメドに全ラインの生産を再開する。

 複合機などのトナーを生産する東北リコーのラインは、5月上旬にフル生産に戻す。1.5カ月分の在庫を持つほか、約6割の国内トナー製造を担う沼津事業所(静岡県沼津市)で生産量を増やしており、顧客への供給には支障がないという。

 複合機の光学部品を担当するリコー光学(岩手県花巻市)は3月末にすべてのラインで生産を再開した。

日経新聞