2011年9月8日木曜日

企業ブランド、グーグル2年連続首位 2位パナソニック

 企業ブランドが消費者とビジネスパーソンからどう評価されているかを日経リサーチが多角的に分析した「企業ブランド知覚指数(PQ)調査」の2011年版で、グーグルが2年連続の首位となった。基本ソフト(OS)を搭載したスマートフォン(高機能携帯電話)の普及で独自性などへの評価が浸透。パナソニックが2位に入るなど省エネ家電のメーカーの評価も高かった。


企業ブランド総合ランキング
(カッコ内は2010年順位) 企業名または
ブランド名 消費者における順位 ビジネスパーソンにおける順位
1(1) グーグル(Google) 9 1
2(8) パナソニック 4 6
3(2) 日本マイクロソフト 46 2
3(6) キヤノン 29 3
5(3) ソニー 7 8
5(4) ヤフー(YAHOO!) 15 7
7(10) シヤチハタ 48 4
8(14) オリエンタルランド
(東京ディズニーランド
/ディズニーシー) 13 11
9(18) シャープ 19 10
10(5) ヤマト運輸 12 15
 グーグルはビジネスパーソンと消費者の双方で順位を上げ総合首位となった。昨年版で首位から2位に後退した日本マイクロソフトは3位。ビジネスパーソンの間では企業魅力度、消費者では独自性などで、グーグルをマイクロソフトより高く評価する傾向が出た。

 電機大手ではパナソニックが昨年の8位から上昇し、9位のシャープ、13位の東芝なども昨年から順位を上げた。いずれも値段が高くても商品を購入したいかを示す項目の評価が上昇。電力不足の懸念を背景に、省エネ家電を扱う点が支持されたようだ。3位のキヤノンは商品の品質や性能などに対するビジネスパーソンの評価が高まった。

 一方、ソニーは昨年の3位から5位に順位を下げた。4月に発覚した個人情報の大量流出問題が響いたかたちだ。

 8位のオリエンタルランドは14位から上昇。ビジネスパーソンの評価が特に高まり、東日本大震災時に入園者の安全確保を徹底した姿勢が共感を得たようだ。


日経新聞