2011年9月16日金曜日

GR史上最高画質、手ブレ補正搭載の「GR DIGITAL IV」

 リコーは9月15日、デジタルカメラ「GR DIGITAL IV」を10月中旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は8万円前後。数量限定版としてボディカラーをホワイトにした「GR DIGITAL IV ホワイトエディション」が用意される。レンズキャップ、ストラップもボディと同色のホワイトとなる。

 2009年8月に発売された「GR DIGITAL III」の後継モデル。基本コンセプトは引き継ぎながら、新画像処理エンジンや光学フィルターの改良によって「GR史上最高画質」(同社)を実現。また、新AFシステムの搭載により速写性も高めたほか、CCDシフト式の手ブレ補正機能もシリーズとして初めて搭載した。

 撮像素子に1/1.7型 有効1000万画素CCD、レンズに35ミリ換算28ミリ F1.9-9の「GR LENS 28mm/F1.9」という組み合わせはGR DIGITAL IIIから変更されていないが、新画像処理エンジン「GR ENGINE IV」によって色再現性、高感度撮影時の色ノイズを抑制し、光学フィルターと処理最適化によって解像力も高めている。

 AFシステムは撮像素子によるコントラストAFとパッシブ式外部AFセンサーを組み合わせた「ハイブリッドAFシステム」。搭載されてる外部AFセンサーは最大190のAFポイントを持っており高精度なAFを可能としたほか、合焦時間も最短0.2秒と高速化が図られている。初代GR DIGITALにも外部AFセンサーは搭載されていたが、そのセンサーは既製品で、GR DIGITAL IVの外部AFセンサーは自社開発だ。

 コントラストAFのみで測距を行うマクロAFについてはアルゴリズムの最適化によって既存製品比最大1/2の時間短縮を実現したほか、フルプレススナップ時には外部AFセンサーのみで測距を行うことでフォーカス精度を高める工夫も凝らされている。シリーズ初搭載となる手ブレ補正機能はイメージセンサーシフト式で、シャッタースピード換算最大3.2段分の効果を持つ。

 背面液晶にはRGBにホワイト(W)を加えた3型VGA(画素数は約123万画素)モニターを採用しており、最大輝度では既存製品比約1.7倍の明るさをもつことから明るい屋外での撮影に威力を発揮する。電子水準器は水平のみならずアオリ方向も検知、表示する。

 シーンモードも拡大され「ダイナミックレンジ補正」や「インターバル合成」、「コントラストブラケット」「ダイナミックレンジ補正ブラケット」などを用意したほか、オート/P/A/S/Mの各撮影モードで利用できる画像設定には、「ポジフィルム調」「ブリーチバイパス」の2つが追加された。

 背面ボタン類などのインタフェースもほぼ既存モデルを踏襲するが、Fn1/2ボタンの組み合わせを「ペア」として登録できる「Fnボタンペア設定」を新たに用意したほか、マイセッティングの数も12種類(既存製品は6種類)まで拡張された。マイセッティングはSDメモリーカードへ保存するが可能であるため、ユーザー間でセッティングを共有することもできる。

MSN

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