2009年12月8日火曜日

中国、2010年のGDP成長率9.1%-中国政府系シンクタンクの予測

中国政府系のシンクタンク、中国社会科学院は7日発表した「2010年経済青書」で、2010年の国内総生産(GDP)成長率が9.1%になると予測した。

青書によると、2009年のGDP成長率は8.3%になる見込みで、2010年は世界経済の回復で輸出が改善し、成長が加速すると予想した。2010年の輸出は前年比17.3%増と、2009年の19.5%減から大幅に増加すると予測した。一方、中国経済を牽引している社会資本整備や不動産開発などの固定資産投資は23.9%増と、高水準を維持しながらも、2009年に比べ減速すると見込んだ。また、消費者物価指数(CPI)は原油価格の上昇や国内の金融緩和政策の継続で、2009年の0.5%下落から2.1%上昇に転じるが、極端的なインフレは起こらないと見ている。

ポジティブな発表予測値であるが、経済活動への影響を今後もウォッチしたい。