2010年4月20日火曜日

ニコン新社長に木村副社長 成長路線への転換図る

 ニコンは19日、木村真琴副社長(62)が社長に就任する人事を発表した。苅谷道郎社長(68)は代表権のある会長に就く。6月29日の定時株主総会後の取締役会で正式に決める。トップ交代で、成長路線への転換を図る。

 ニコンは、半導体製造装置の販売低迷などの影響で、2010年3月期連結決算は、純損失170億円と7期ぶりの赤字を見込む。だが、下期だけをみると黒字だったといい、「最大の難所を過ぎた」(苅谷社長)としている。

 木村氏は、一眼レフカメラの開発など映像事業に長く携わり、デジタルカメラのマーケティングを強化した。木村氏は19日の記者会見で「ニコンブランドは信頼性はあるが、楽しさや先進性がないといわれる。そうした魅力を今後加えていきたい」と抱負を語った。

朝日新聞
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