2010年5月20日木曜日

大日本印刷、PB商品外装に他社広告 販売で相乗効果狙う

 大日本印刷はスーパーなどのプライベートブランド(PB=自主企画)商品のパッケージを広告媒体に活用する事業を始める。第1弾としてクイーンズ伊勢丹のPBの外装を請け負い、月内から約20品目程度に他社の広告を順次掲載する。包装資材に強い大日本印刷は小売業との取引を生かし、新しい広告を展開。同事業で3年後にも年10億円の売上高を目指す。

 まずクイーンズ伊勢丹のPB牛乳「Green Q」にカルピスの乳酸菌飲料「カルピス」の広告を掲載した。牛乳とカルピスを混ぜた飲み方を提案する内容。今後もPB商品と販売面などの相乗効果が狙える企業の広告を掲載していく。

 大日本印刷はPBを持つ小売業と広告主の企業を仲介し、手数料を得る。小売りは広告料を原資にPBの値下げにもつなげられる。PBを展開する他の小売業にも採用を働き掛ける。

 同社は飲料のペットボトルや紙パック、菓子の紙箱などの包装材や容器の製造、印刷を手がけている。今回の広告事業を日用品などにも広げる考えだ。

日経新聞