2010年10月29日金曜日

リコー、純利益6.9倍の125億円 4~9月

 リコーが28日に発表した2010年4~9月期連結決算(米国会計基準)は、純利益が前年同期の6.9倍の125億円だった。円高が収益圧迫要因となったが、主力の事務機部門でカラー機や商業印刷向けなどの好採算製品が伸びて補った。販管費抑制など合理化も寄与した。

 売上高は2%減の9708億円と、従来予想を130億円強下回った。円高で事務機部門の売上高が3%減少。ただ複写機やプリンターは利益率の高い新製品が好調。事務機の運用や管理を受託する企業向けサービスも伸び採算が改善した。

 11年3月期通期の純利益は前期比26%増の350億円と、従来予想を据え置いた。下期の為替レートを1ドル=80円(従来計画は90円)に見直したが、好採算製品の販売増や合理化で吸収する。