2010年12月3日金曜日

キヤノン、大分に新工場建設を発表 12年5月稼働

事務機部品を生産 300億円投資

 キヤノンの内田恒二社長は2日夕、大分市内で記者会見し、大分県日田市で新工場を建設すると正式発表した。レーザープリンターのトナーカートリッジに使う主要部品を生産する。2011年6月に着工、12年5月の稼働を目指す。投資額は15年時点で約300億円の見込み。同工場は08年のリーマン・ショック後、世界同時不況で計画を延期していたが、中国や東南アジアを中心に事務機や消耗品の需要が回復すると判断、投資再開に踏み切る。

 新工場で生産するのは交換用トナーカートリッジに使うローラーや不用なトナーを除去するブレードなどの中核部品。延べ床面積は15年時点で3万4500平方メートル程度で、雇用人数は約350人になる見通しだ。

日経新聞