2010年12月1日水曜日

米年末商戦「サイバーマンデー」、ネット小売売上高19%増

 米IBMは30日、米インターネット小売業界で年末商戦が本格的に始まる感謝祭連休明けの「サイバーマンデー」(29日)のネット小売売上高が前年比19%増になったと発表した。ネット小売り各社が積極的な拡販策を展開し、値引き販売も前倒ししており、こうした取り組みが一定の効果を上げている。

 29日の利用者1人当たりの購入額は前年比8%増の194.89ドル(約1万6300円)に増えた。高額商品の売上高が24%増になるなど堅調に推移。スマートフォン(高機能携帯電話)などモバイル機器を通じて商品を購入した消費者も4%に達した。

 IBMは今夏に買収した米調査会社コアメトリクスを通じ、百貨店大手のブルーミングデールズやペット用品大手ペットコ・アニマル・サプライズなど、500社以上の通信販売サイトの売上高を調べた。

 今年の米年末商戦では序盤戦の販売は堅調だが、消費者の間で例年より早く買い物を済ませる傾向が指摘されており、終盤にかけて息切れする懸念もある。