2010年12月2日木曜日

キヤノン、中国で顧客情報管理を強化

 キヤノンは中国で顧客情報管理(CRM)を強化する。2011年に現地販社のキヤノン中国にCRMの全社横断組織を立ち上げる。従来はデジタルカメラやプリンターなど事業別のほかコールセンターやウェブサイトごとに顧客への情報受発信を行ってきた。
 中国では富裕層拡大とともにブランド重視の傾向も強まり、総合的なブランドイメージ向上が求められているためだ。100億ドル(約8400億円)の売り上げを目指すキヤノン中国の長期構想にはさらなるブランド浸透が欠かせない。
 キヤノン中国は製品ごとなど縦割りのCRM体制を見直し、コーポレートブランド向上を主目的に横断組織を設置する。現在、各事業部門などから担当者を集めて部署の新設か、全社的な委員会立ち上げかを検討中。

日刊工業新聞