2009年11月5日木曜日

世界銀行、中国の2009年GDP成長率見通しを8.4%に上方修正

世界銀行は4日、「2009年成長予測報告書」で、中国の2009年の国内総生産(GDP)成長率の見通しを、6月時点の7.2%から8.4%に上方修正した。

世銀は「大規模な景気刺激策が中国経済の回復を支えている」と評した。ただ、来年には政府の景気刺激策の効果が大幅に薄れるほか、同国内の企業らは国内外の過剰設備による価格圧力を受けると予測した。また、中国は持続的な経済成長を維持するためには、輸出・投資に依存するのではなく、内需を拡大する必要があるとも指摘した。なお、同銀は同日、東アジア・太平洋地域の途上国(日本・韓国除く)の同年GDP見通しを、中国経済の回復を反映し、4月予測の5.3%から6.7%に上方修正した。ただ、中国を除くと1%程度の成長にとどまり、金融危機の痛手が完全に癒されていないとも分析した。

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