コニカミノルタホールディングス は、東京都日野市にある事業所内に、約35億円を投じて照明用有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)の量産ラインを建設すると発表した。
有機EL照明は、電圧をかけると発光する有機物を利用した照明。曲げやすく、軽く、薄いという特長を持ち、エネルギー効率が高い。更に、有害物質である水銀を使用しないため、環境に配慮した次世代照明として注目されている。同社は、有機EL照明を環境・エネルギー分野における最も有望な新事業と位置づけ、2007年3月には米国のゼネラル・エレクトリックと戦略的提携を結び、2010年度の市場投入を目指し、開発を強化している。今回建設する量産ラインは、ロール状の基板に発光体である有機物を塗布し、再び巻き取る塗布型ロール・ツー・ロール方式。独自設計による塗布型ロール・ツー・ロール方式のパイロットラインで量産化技術を確立し、限定販売を行う予定だ。設備は11月中に着工し、2010年秋に完成させ、2010年度内の商業化を目指す。
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