2009年12月1日火曜日

ブラックフライデーのオンライン売上高、前年比11%増――comScore調査

米国の年末商戦スタート日と目されるブラックフライデーのオンライン消費額は昨年より好調だった。ユニークビジター数ではAmazonがトップだった。

米調査会社comScoreは11月29日、11月1~27日の米国におけるオンライン消費額に関する調査結果を発表した。世界的な景気後退の中、オンライン年末商戦は前年よりは回復しているようにみえる。米国では感謝祭(11月の第4木曜日)翌日の金曜日は小売り販売店の売り上げが黒字になることから「ブラックフライデー」と呼び、年末商戦スタート日としている。11月27日のオンライン消費額は前年のブラックフライデー(11月28日)比11%増の5億9500万ドルとなった。comScore 会長のジャン・フルゴーニ氏は、「ブラックフライデーは従来、実店舗の小売店にとっての稼ぎ時だったが、オンラインショッピング市場にも浸透してきている。オンライン小売りにとっての本番はサイバーマンデー(職場のPCからオンラインショッピングをする人が増加する休暇明けの月曜日)だが、ブラックフライデーの売上高が今シーズンの好調なスタートを示している」とし、「この結果は、大幅な値引きおよびFacebookやTwitterなどのSNSを活用したプロモーションの成果でもある」と分析した。ブラックフライデーに400万人以上のユニークビジターを獲得した小売りサイトは5つあり、いずれも昨年よりビジター数を伸ばした。Amazon.comへのビジター数が最も多く、前年比では28%増となった。

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