2009年12月4日金曜日

「ポラロイド」、プリンター付きデジカメを販売へ

サミット・グローバル・ジャパン株式会社(SGJ)は2009年12月3日、日本におけるポラロイドのイメージング製品事業を開始する、と発表した。

ポラロイド製品の生産・販売を行っていた米国 Polaroid Corporation は、2008年12月に米国連邦破産法第11章(Chapter 11)の適用を申請、事実上経営破綻している。

その後、2009年4月に、米国 Gordon Brothers Group およびカナダ Hilco Consumer Capital が、Polaroid Corporation を合同で買収。米国 Summit Global Group(SGG)は2009年6月に、この2社とグローバルにおけるポラロイドのデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルフォトフレーム、ポラロイド PoGo、モバイル製品の独占的生産・販売に関する更新権付き5年契約を締結した。
これにより、ポラロイド製品やブランドは継続されることとなり、SGG は、アメリカや香港で、すでにポラロイドビジネスを開始している。SGJ は、日本におけるポラロイド製品の販売を目的として、今年11月に設立された SGG の子会社。今回の発表を機に日本での活動を本格的に開始する。

同日開催された発表会では、今後展開する新製品として、デジタルカメラ3機種、デジタルビデオカメラ1機種、デジタルインスタントカメラ1機種、モバイルプリンター1機種、デジタルフォトフレーム1機種が発表された。デジタルカメラとしては、900万画素の「a930」、1,200万画素の「i1237」、1,200万画素、タッチディプレイの「t1235」3機種。最上位モデルとなる「t1235」の推定価格は1万5,800円と発表されている。デジタルビデオカメラ「DV130」は5,480円、印刷機能を備えたデジタルインスタントカメラ「Polaroid TWO」、12インチディスプレイのデジタルフォトフレーム「i1201」は1万9,800円と、それぞれ推定価格を発表。
モバイルプリンター「Polaroid PoGo」については、同日よりポラロイド公式サイトにて予約受付を開始。価格は9,800円となっている。

「使って楽しい(Fun)」「おしゃれ(Fashionable)」「手ごろで便利(Feasible)」というポラロイドの3つの製品コンセプトに沿って開発されたこれら製品は12月4日以降、順次発売される。販売はポラロイド公式サイトから開始し、大手通販サイトや家電量販店などへ拡大。またコンビニエンスストアなどでの販売も予定されているという。さらに、現在製造中止となっているインスタントカメラおよびフィルムについても2010年から随時発売していくとのこと。

キー・リサーチ トップへ