2011年2月3日木曜日

ブラザーの11年3月期、純利益43%増

 ブラザー工業は2日、2011年3月期の連結純利益が従来予想を40億円上回り前期比43%増の280億円になる見通しだと発表した。スマートフォン(高機能携帯電話)などIT(情報技術)関連製品の加工に使う小型工作機械の販売が中国など新興国を中心に伸び、利益を押し上げる。

 売上高の見通しは12%増の5000億円と従来予想を据え置いた。主力のプリンターや複合機の海外販売は伸びるが、円高が収益を圧迫する。工作機械を中心とする産業機器の拡大が寄与し、営業利益は39%増の370億円と従来予想を30億円上回る見通しだ。

 同日発表した10年4~12月期の連結決算は、売上高が前年同期比18%増の3761億円、純利益は約2倍の245億円だった。

日経新聞