リコーは10日、フラッシュ内蔵のレンズ交換式として、世界最小最軽量を実現したデジタルカメラ「GXR」を、12月上旬に発売すると発表した。本体とレンズなどを含めた重量は約325グラムと軽量で、携帯性を高めながらデジタル一眼レフ並みの高画質を実現した。
新製品は、従来のレンズだけを交換する仕組みの発想を思い切って転換した。「望遠」や「近接」など、レンズごとに最高の画質性能を引き出すため、レンズと、レンズから入ってきた光を電気信号に変換する電子部品の撮像素子を一体化したユニットごと交換する。レンズ交換時に撮像素子が露出しないため、ほこりが付く心配がなくなるほか、初心者でも扱いやすい。湯浅一弘パーソナルマルチメディアカンパニープレジデントは「こだわりはコンパクトデジカメにある。重いカメラを持つことから解放したい」と新製品の開発経緯を語った。同機は、高精細で広視野角の3.0型液晶モニターを搭載したほか、現在の設定がひと目でわかる「新規DIRECTボタン」で高度な撮影設定をすばやく行えるようにした。
市場想定価格は本体が5万円前後、24~72ミリレンズ付で、有効画素数1000万のカメラユニットの想定価格は4万円前後。本体で月産5000台を目指す。
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