2010年4月14日水曜日

キヤノン、北米で複合機一括受注 総額200~300億円

キヤノンは米ヒューレット・パッカード(HP)と共同で、米国際貨物大手フェデックスのオフィス関連サービス子会社から、北米の全 1800店向けにデジタル複合機やプリンターを一括受注した。受注総額は200億~300億円と見られ、キヤノンの事務機事業にとって、過去最大の大口契約となる。

 キヤノンは昨年9月にHPと事務機分野の販売で提携し、手薄だった大手企業への販売体制の強化に取り組んできた。今回の成約はその最大の成果となる。

 フェデックスが2004年に買収したキンコーズ(現フェデックス・オフィス)の「オフィスコンビニ」と呼ばれる店舗に納入する。キヤノンはネットワーク対応の新型デジタル複合機と商業向けデジタル印刷機、HPはレーザービームプリンターを納める。両社合わせた納入台数は1万2000台に達し、キヤノン製は過半を占めるもようだ。

 保守サービスを含む契約期間は3~5年とみられる。キヤノンは今回の実績を足がかりに欧米の大手企業への売り込みを強化する。事務機の運用管理受託サービスの受注や、ネットワークを通じたセキュリティー機能強化などのサービス提供にもつなげたい考えだ。

日経新聞
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