2010年4月16日金曜日

キヤノン、デジカメ需要変動対応へ-本部横断で生産会議

 キヤノンはデジタルカメラの需要変動への対応力を高める。デジカメなどを担当するイメージコミュニケーション事業本部横断の生産調整会議を月1回始めた。販売情報や工場の繁閑状況を定期的に共有化することで、内外の生産拠点の生産量をより需要変動に即して配分できるようにする。国内を中心に組み立て作業員の多能工化も進めており、季節変動の激しいコンシューマー製品市場の動きに即応した生産体制の構築を目指す。
 キヤノンのイメージコミュニケーション事業本部は、一眼レフやコンパクトデジカメ、ビデオカメラなどの事業別や世界6生産拠点の担当者が参加する「生産調整会議」を毎月の月初に始めた。
 これまでは事業部別の会議で情報共有は限定的だった。事業部や製品ごとに各担当工場の稼働状況には差が出るため、余裕のある拠点に増産分などを振り向ければ販売チャンスを逃さずに済む。

日刊工業新聞
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