2010年11月2日火曜日

ソニー、業務用映像機器の売上高5000億円目標 15年度まで

 ソニーは1日、業務用映像機器事業の売上高を2015年度までに09年度比7割増の5000億円に引き上げる計画を発表した。放送局や映画館向けの製品群を拡充し、新興国市場の開拓も加速。業務用機器をデジタル家電などに続く事業の柱と位置付ける。

 3D(3次元)映像やフルハイビジョンの約4倍の解像度を持つ「4K」の映像を撮影・編集する製品群を増やす。映画館向けのデジタルシネマ上映装置や、商業ビルなどで使う監視カメラも強化する。これらの分野は日米欧が主要市場だが、中国やインド、ブラジルでの販売を増やし、15年度までに新興国の売上高比率を30~40%に高める。

 液晶テレビなど一般消費者向け製品は価格競争が厳しい。ソニーは比較的、高い利益率が見込める業務用機器を強化し、収益力の底上げを狙う。