2010年11月5日金曜日

中国の流通大手2社が合併 国内2位の上場小売企業に

 中国流通大手の上海百聯集団と上海友誼集団は4日、合併すると発表した。両社は大手流通グループの百聯集団の傘下にあり、上海証券取引所の上場企業。傘下に第一百貨店や聯華スーパーなどを抱え、統合後の2011年度の売り上げ見込みでは5600億円超の国内2位の上場小売企業が誕生する。

 存続会社は友誼集団だが名称は上海百聯集団とする。両社は百貨店やスーパーのほか、数多くのコンビニエンスストアや大手商業施設を運営する。統合後の11年の売り上げ見通しは466億1000万元(約5672億円)、純利益は15億5200万元の見通し。

 両社とも百聯集団傘下だが、ブランドが異なることから同業同士で競合してきた。消費のけん引役となってきた上海万博が閉幕し、経営環境が厳しくなるなか、合併により効率化を進め、ブランド統一で消費者にアピールすることが急務と判断した。

 親会社の百聯集団は今後、グループ内での競合を避けるため、関連会社の整理・統合を加速する。上海を中心にコンビニ「ローソン」を運営する華聯羅森も今後、グループ内で持ち株の異動の対象となる見込みだ。