2010年11月2日火曜日

キヤノンMJ、事務機器のカーボンオフセットを開始

 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は環境省のオフセット・クレジット(J―VER)制度を利用して、事務機器のカーボンオフセット(炭素の相殺)を始めた。
 二酸化炭素(CO2)の排出量取引に使われるクレジットを購入し、製造工程などで出るCO2の削減に充てる。事務機器は機能の差別化が難しくなっており、環境保護などによる社会貢献活動と組み合わせて特徴を出す。今後オフセット対象製品を拡大し、2012年にCO2オフセット量を10年比43%増の500トン以上にする。
 キヤノンMJが8月に発売した中古複合機を再生した製品は、製造段階までのCO2排出量が新しく製造した機種と比べて80%少なく、さらに残りのCO2をオフセットする。12月までのCO2排出総量は約100トンの見込みで、J―VER制度で同量のクレジットを購入した。11年発売予定の再生複合機の新製品でも利用を検討する。

日刊工業新聞