2011年5月27日金曜日

パソコン出荷台数、4月は2.3%増 震災の影響は限定的

 電子情報技術産業協会(JEITA)は26日、4月のパソコン国内出荷台数が前年同月比2.3%増の90万4000台だったと発表した。地上デジタル放送を視聴できる機種などが好調で4カ月ぶりにプラスに転じ、東日本大震災の影響は限定的だった。出荷金額はパソコンの平均単価下落の影響を受け、4.1%減の751億円に落ち込んだ。

 7月のアナログ停波による駆け込み需要で地上デジタル放送対応機種が好調なことに加え、新生活を始めた社会人や学生の新規需要が旺盛でプラス成長を支えた。地上デジタル放送対応機種は15.5%増で、19カ月連続で2桁成長を続けている。新たに集計を始めた3次元(3D)映像の表示可能な機種は5000台だった。

 製品別ではデスクトップ型は3.9%増の25万8000台、ノート型は1.7%増の64万6000台だった。ノート型のうち小型なモバイルノートは9.2%減で、米アップルの多機能携帯端末「iPad(アイパッド)2」など新たな機器に押された。

 「5月以降もパソコンの出荷は順調に推移する」とJEITAはみている。

日経新聞