2009年11月25日水曜日

米HPの8─10月期決算は14%増益、自社株買い戻し規模を拡大

米パソコン大手ヒューレット・パッカード(HP)は23日、第4・四半期(8─10月)決算を発表した。
第4・四半期の純利益は24億ドル(1株当たり0.99ドル)と、前年同期の21億ドル(同0.84ドル)から増加。 一時項目を除いたベースでの利益は1株当たり1.14ドル。 売上高は8%減の308億ドル。
利益、売上高ともに、2週間前に発表した暫定決算と一致した。

中国事業の力強い業績と、サービス事業の利益率改善が後押しした。堅調な決算内容を受け、同社は、自社株買い戻し計画の規模を40億ドルから120億ドルに引き上げた。同社のレスジャック最高財務責任者(CFO)は第4・四半期決算について「堅実な」内容と評価。米国市場の、特にコンシューマー・ビジネス部門で回復が顕著だとした。また、来年の回復の力強さは欧州市場での需要次第だとの見方を示した。
同社は、2010年度の見通しについて、一時項目を除いた1株当たり利益を4.25─4.35ドル、売上高を1180億─1190億ドルと予想している。同社株は、23日の米国株式市場の通常取引を1.96%高の51.02ドルで終了後、時間外取引で一時50.71ドルに下落した。

この時期同社のImaging and Printing Group (IPG) の売り上げは15%の減少が伝えられており、65億ドルとされている。コマーシャルプリント機器の売り上げは38%減、またコンシューマプリントユニットも14%減となった。IPGの営業利益は12億ドルで売り上げの18.1%に相当する。

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