パイオニアは4日、デジタルカメラ市場に参入すると発表した。提携先の中国家電量販大手、蘇寧電器(江蘇省南京市)などと協力し、10月から中国でコンパクトタイプの商品を売り出す。中国有数の家電流通網を持つ蘇寧電器の販売力を活用することで、拡大する中国市場に食い込み、2015年に50万台を販売したい考えだ。
パイオニアと蘇寧電器は2009年11月に中国事業で提携し、現在は蘇寧電器がパイオニアブランドの液晶テレビを約300店舗で販売している。さらにデジタルカメラを加え、品ぞろえを増やすことで、中国におけるブランド力の向上と売り上げの拡大を図る。
生産は別の提携先で、デジカメの製造受託を行う亜洲光学などに委託。製品競争力を確保するとともに、事業リスクを分散する。
同日の会見でパイオニアの小谷進社長は「デジカメの販売がうまくいけば、中国におけるブランド力の向上に大きく貢献する」と意欲を延べた。
一方、液晶テレビの販売も強化する。これまでパイオニアがロイヤルティーを得る代わりにロゴの使用を認めてきたが、使用期間を5年から10年に延長。15年に現在の10倍となる100万台の販売を目指す。
こうした施策により、中国では14年までにカーナビやカーオーディオを除くホームエレクトロニクス分野の製品について、蘇寧電器の販売店舗数を3倍以上の1000店に増やす計画だ。デジタルビデオカメラの販売を視野に入れるなど、取り扱い製品も今期末の10製品から20製品に倍増。同事業の中国売上高を、3年後に3倍以上となる400億円に増やしたい考えだ。
MSN産経ニュース
2011年8月8日月曜日
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