2010年4月28日水曜日

リコー 11年3月期、純利益26%増の350億円 事務機販売が回復

 リコーは27日、2011年3月期の連結純利益(米国会計基準)が前期比26%増の350億円になる見通しだと発表した。主力の事務機部門の販売が回復し、販売管理費も前期に続き抑制する。為替レートは1ドル=90円、1ユーロ=120円と一段の円高を想定するが、円高による減益要因を吸収する。

 売上高は2%増の2兆500億円、営業利益は29%増の850億円、税引き前利益は30%増の750億円を見込む。

 事務機販売は緩やかな回復を予想。半導体事業などの収益改善で、産業部門は前期の営業赤字から黒字に転換する。デジカメなどの事業も前期の営業赤字から損益ゼロまで回復する。

 同日発表した10年3月期の連結決算は売上高が前の期比4%減の2兆163億円、純利益は4.3倍の278億円だった。

日経新聞
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