2010年4月27日火曜日

シャープの前期、連結最終黒字43億円 今期は500億円見通し

 シャープが27日発表した2010年3月期の連結決算は、最終損益が43億円の黒字(前の期は1258億円の赤字)に転換した。エコポイント効果で国内での販売が伸びた液晶テレビの損益改善のほか、計画を上回るコスト削減などが寄与し、2期ぶりの最終黒字を確保した。年間配当は前の期比4円減の17円とする。減配は2期連続。

 売上高は前の期比3%減の2兆7559億円だった。海外向け液晶テレビの販売減少や液晶パネルの価格下落、中小型液晶の市場低迷が響いた。営業損益は519億円の黒字(前の期は554億円の赤字)に転換した。計画を138億円上回る2138億円のコスト削減が奏功した。

 2011年3月期の連結売上高は前期比12%増の3兆1000億円、純利益は11倍の500億円を見込む。3D対応の液晶カラーテレビなど高付加価値の新製品を投入する。年間配当は現時点では未定とした

日経新聞
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