2010年5月14日金曜日

コニカミノルタの11年3月期、純利益18%増の200億円

 コニカミノルタホールディングスは13日、2011年3月期の連結純利益が前期比18%増の200億円になる見通しと発表した。主力の事務機部門でカラー複写機の販売台数を増やすほか、液晶ディスプレー向けフィルムの拡販に力を入れる。

 売上高は3%増の8300億円、営業利益は14%増の500億円の見込み。想定為替レートは対ドルで90円、対ユーロは120円とした。

 事務機部門は収益性を高めたカラー複写機を拡販するほか、モノクロ複写機の新製品を発売。手薄だった中低速機種の品ぞろえを拡充する。複写機の販売台数は前期比1割増を目指す。

 オプト部門はガラス製ハードディスク基板と、液晶用偏光板フィルムの販売数量を拡大。部門営業利益は約4割増の205億円を見込む。

 10年3月期の連結売上高は前の期比15%減の8044億円、営業利益は22%減の439億円だった。純利益は前の期に計上した特別損失が大幅に減ったため、12%増の169億円となった。

 コニカミノルタの決算発表により、精密主要7社の連結決算が出そろった。前期は構造改革費用を計上した富士フイルムホールディングスなど3社が最終赤字となったが、今期は特別利益が減少するオリンパスを除く6社の最終損益が改善する見通しだ。

日経新聞
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