2010年5月11日火曜日

オリンパス、最終黒字477億円 10年3月期

 オリンパスが 11日発表した2010年3月期の連結決算は最終損益が477億円の黒字(前の期は1148億円の赤字)だった。前の期はのれん代の一括償却など1100億円を超える特別損失を計上したが、前期は特損が大幅に減少。固定費削減や分析機事業の売却益も業績を押し上げた。

 売上高は前の期比10%減の8830億円だった。小型機種を中心とするデジタルカメラの販売単価下落や分析機事業の売却などが響いた。

 営業利益は 74%増の601億円だった。販売促進費などの抑制で映像部門が黒字化したほか、携帯電話販売など情報通信部門の業績も改善した。

 主力の医療部門の営業利益は749億円とほぼ横ばい。内視鏡は中国を中心に販売を伸ばし、外科処置具の採算も改善したが円高が業績を圧迫した。

 11年3月期の連結売上高は前期比4%増の9200億円、純利益は分析機事業の売却益がなくなるため56%減の210億円にとどまる見通し。

日経新聞
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