2010年5月12日水曜日

ニコン最終黒字300億円 11年3月期、デジカメ好調

 ニコンは 11日、2011年3月期の連結最終損益が300億円の黒字(前期は126億円の赤字)になるとの見通しを発表した。半導体製造装置を手掛ける精機部門を中心に前期計上した400億円強の棚卸し資産評価損などが減るうえ、主力のデジタルカメラ販売が高水準で推移する。赤字転落で前期は年8円に引き下げた配当も今期は年19円とする方針だ。

 売上高は前期比12%増の8800億円、営業損益は520億円の黒字(同138億円の赤字)を見込む。今期の想定為替レートは対ドルで90 円、対ユーロは 120円とした。

 精機部門の営業損益は30億円の黒字(同585億円の赤字)となる。半導体露光装置を中心に前期計上した棚卸し資産の評価損や廃却損が大幅に減少する。設備投資の回復を受けて、半導体露光装置や液晶露光装置の出荷台数も増える。

 デジカメを扱う映像部門の営業利益は前期並みの520億円の見通し。収益性の高い一眼レフカメラの販売台数は前期比14%増の420万台、コンパクトカメラは9%増の1250万台を見込むが、「円高や価格競争の激化を想定した」(寺東一郎副社長)という。

 顕微鏡などインストルメンツ部門は営業赤字が残るが、赤字幅は前期の93億円から55億円に縮小する。

 10年3月期の連結売上高は前の期比11%減の7854億円、最終損益は126億円の赤字(前の期は280億円の黒字)だった。デジカメ販売は好調だったが、精機部門の低迷や買収した計測機メーカーの統合関連費用の計上などが業績を圧迫した。

日経新聞
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