2011年1月26日水曜日

キヤノン電子、純利益65%増、20円増配 10年12月期

 キヤノン電子は、純利益が前の期比65%増の80億円だった。カメラ用シャッターなどが好調で、売上高が過去最高になった。生産の効率化でコストも削減した。年間配当は60円と前の期より20円増やす。

 売上高は27%増の1211億円。中国など新興国向けに、デジタル一眼レフカメラやデジタルコンパクトカメラ用シャッターが伸びた。先進国でもレーザープリンター用スキャナーが回復した。生産工程を見直し、経常利益は73%増の145億円と3年ぶりに最高益を更新した。

 11年12月期の連結業績は、売上高が前期比2%増の1230億円、経常利益が3%増の150億円を見込む。円高が収益を圧迫するが、デジタルカメラ用シャッターの販売増などで補う。前期は固定資産の除却損などで特別損失がかさんだが、今期は特損を見込まず、純利益は14%増の92億円と4年ぶりに最高益となる見通しだ。

日経新聞