2011年1月25日火曜日

国内IJプリンター市場に光明-昨年販売、5%増の500万台超

国内インクジェットプリンター市場に活気が戻ってきた。2010年の販売数量が500万台超と前年比約5%増加となり、5年ぶりに前年比でプラスに転じた。キヤノンとセイコーエプソンの首位争いは例年通りだが、家電エコポイント制度のほか、スマートフォンやタブレット型パソコンの思わぬ後押しが販売を底上げした。縮小均衡と見られた国内市場に光明が差し、11年も堅調な流れは続きそうだ。(鈴木岳志)
 エプソン販売(東京都新宿区)取締役の中野修義販売推進本部長は「エコポイント効果で来店した消費者がインクジェットプリンターの技術革新を目の当たりにして買い替えを促した」とプラス成長の要因を分析する。買い替え需要が9割を占める国内市場で、景気刺激策による家電量販店への来店者増加で買い替えサイクルが従来の5年弱から短縮された可能性は高い。
 加えて、新たな販路として、「10年はウェブチャネルが伸びた」(中野本部長)。

日刊工業新聞