2011年2月11日金曜日

オリンパス4~12月、純利益80%減 デジカメ収益悪化

オリンパス/が10日発表した2010年4~12月期の連結決算で純利益は前年同期比80%減の86億円だった。国内外でデジタルカメラの販売が低迷したことに加え、価格下落で収益が悪化した。

 売上高は4%減の6240億円だった。円高で海外の売上高が目減りしたことが響いた。営業利益は34%減の297億円だった。映像事業はデジタルカメラの採算悪化で営業損益が77億円の赤字(前年同期は35億円の黒字)となった。医療事業は中国で内視鏡の販売が好調だったが、研究開発費が増加し減益となった。

 11年3月期の連結業績は純利益が前期比71%減の140億円に下方修正した。従来予想は150億円だった。売上高は従来予想を150億円下回る8650億円になる見込み。デジタルカメラの採算悪化を織り込んだ。

 川又洋伸取締役は記者会見で、映像事業について「商品力が弱く前年は春夏モデルが伸び悩んだ」と述べた。

日経新聞n