2011年2月8日火曜日

リコー、ビデオ会議システム参入 事務機販売網を活用

 リコーは7日、ビデオ会議システム事業に参入すると発表した。今夏にも独自開発した小型のビデオ会議システムを発売し、事務機で築いた販売・サービス網を活用して企業に提供する。主力のデジタル複合機に加え、ビデオ会議システムなどオフィスで使うAV(音響・映像)関連の機器・システム分野にも事業領域を広げる。

 今後、企業のネットワークを一体化し、パソコンや携帯・固定電話、ビデオ会議システムなどを1つのIP(インターネットプロトコル)網で統合管理する「ユニファイド・コミュニケーション・システム(UCS)」と呼ぶ事業も強化する方針。ビデオ会議システムはその第1弾の製品・サービスとなる。

 リコーのビデオ会議システムは、本体はノートパソコン程度の大きさで持ち運びしやすい。本体内蔵のカメラで映像を撮影し、プロジェクターやパソコンを通じて映像・音声を事業所間で共有する。

 ネットを活用し、パソコンやプリンター、高機能携帯電話(スマートフォン)など多様な機器と接続する機能を備える。料金などは今後詰める。

 今後、製品・サービスの品ぞろえを増やし、2015年度にビデオ会議システムを含むUCS分野で世界で1000億円の売上高を目指す。そのうち、7割を海外市場で稼ぐ計画だ。

日経新聞