2011年2月10日木曜日

国内デジカメ各社、高級路線競う-シェア争奪戦激化

 国内デジタルカメラメーカー各社が高級路線を競い合い始めた。横浜市西区のパシフィコ横浜で9日開幕したカメラ見本市「CP+(シーピープラス)2011」ではキヤノンやニコンが一眼レフで築いた高級カメラ領域へコンパクト主体のメーカーが攻め込み、迎え撃つ2社は総合力を前面に押し出している。
 世界的に価格下落の激しいコンパクト市場に依存していては、中長期の成長曲線を描けないのは明らかだ。一眼レフ、コンパクトの垣根を越えて、シェアの奪い合いが激しさを増す。
 キヤノンの内田恒二社長は展示会会場を訪れ、「全てのレンジをカバーしている」と世界首位の総合力に胸を張った。業務用カメラも手掛け、プリンターなどの出力機器まで展示するブースは他社と一線を画す。
 ミラーレス一眼カメラなど他社の攻勢を横目に、同社は新興国向けに本体価格が5万円前後の一眼レフを展示。


日刊工業新聞