2011年2月10日木曜日

互換インクカートリッジ特許侵害訴訟、知財高裁でもキヤノン勝訴

 キヤノンが、自社製インクジェットプリンタ用の互換インクカートリッジを販売していたプレジールなど6社に対して、自社の特許権の侵害されたとして輸入・販売などの差止めを求めていた訴訟の控訴審で、知財高裁は2月8日、一審の東京地裁と同様、全面的にキヤノンの主張を認めて特許侵害と判断し、被告側の控訴を棄却する判決を下した。

  キヤノンは、2008年10月に、自社のLED付カートリッジに関する日本特許3793216号を侵害されたとして、対象製品の輸入・販売などの差止を求めて東京地裁に仮処分申請を行い、2009年2月に同地裁に本訴を提起。2009年6月に、特許侵害を認める判決が下されたが、被告側が知財高裁に提訴していた。

  なお、被告はエステー産業、エム・エス・シー、オフィネット・ドットコム、サップ、スリーイーコーポレーション、プレジールの6社で、対象製品は「Plaisir(プレジール)]ブランドのPLE-C07EB(ブラック)などの一連の製品となっている。