2009年10月27日火曜日

米国での調査結果:3分の2がデジタル媒体より印刷物を好む

最近米国で実施された調査で、デジタル媒体は完全には従来の印刷媒体の代用品にはならないという結果が発表されている。Harris Interactive が実施した調査結果によると、調査対象となった米国人の多くが、印刷物のほうが読みやすいと回答している。調査対象の68%がスクリーン等で見るより紙のほうが心地よいとしており、つまり、実際に触ったり感じたりできるものを「リアル」媒体として感覚的に好むというのだ。一方で、デジタル媒体は世界中の情報をリアルタイムにキャッチできる即時性や、好きな音楽をいつでもダウンロードできること、低コストで他人とコミュニケーションができるなどのメリットも多くあげられている。しかしながら、「ペーパーレス・オフィス」は来るのか、という質問に対しては58%の人が「すぐに現実化するとは考えにくい」と回答している。また、オフィスワーカーの64%の人が、何かを読む手段としてはコンピュータのスクリーンよりも紙に印刷されたものを好むとしている。興味深いのは、銀行や金融関連、保険業界の人よりも、ITや通信関連業界の人で紙媒体を好む率が高い点であった。

参照記事(whattheythink.com)